あらの(一人)麻雀研究所

麻雀必勝法

麻雀に必勝法はあるか ?

ここでいう必勝法とは、平等な条件下で十分な回数の対局を行ったとき、トータルで必ず勝てるような打ち方のことです。 麻雀を打つ人の究極の目的は、この必勝法を編み出すことでしょう。

しかし結論を言ってしまえば、麻雀に必勝法はありません

まずはこの事実を受け入れる必要があります。仮に麻雀必勝法を身に付けたという人がいて、そういう人が4人集まって麻雀を打ったらどうなるでしょうか?結果は 考えるまでもなく引き分けです。よって麻雀必勝法はないと言えます。

 

麻雀の最適戦略

では麻雀における最適戦略はどのようなものでしょうか?

いきなり麻雀を扱うのは難しいので、2人じゃんけんについて考えてみましょう。2人でじゃんけんを十分な回数行い、勝った回数の多かった方を勝ちとします。この場合の最適戦略はどのようなものでしょうか。

正解は、グー、チョキ、パーをランダムに等しい確率で出す、というものです。

ランダムでなくても、確率が等しくなくてもダメです。なぜなら相手に次の手を予測されてしまう可能性があるからです。そして、この場合の期待値は0、つまり引き分けになります。

しかも、相手がどんな戦略をとった場合でも引き分けとなります。極端な話、相手がグーしか出さなかったとしても引き分けになります。この場合、自分はパーを出せば圧倒的に勝てることになりますが、これは良い戦略ではありません。相手がそれに気付いてチョキを出し始めれば、逆に負けてしまいます。結局のところ、3つの手をランダムに等しい確率で出すのが最も得なのです。 必勝法はありません。

さてもう少し麻雀に近づけるために、話をややこしくします。グーで勝った場合は3点、チョキとパーは6点もらえるものとします。いわゆるグリコ、チョコレート、パイナップルです。

この場合の最適戦略はどうでしょうか?

正解は、グー、チョキ、パーを2:2:1の割合でランダムに出すことです。

期待値は同様に0になります。ここでは詳しい解説を省きますので、気になる人はゲーム理論の本を参照して下さい。

さて、これを踏まえて麻雀における最適戦略を考えます。

まずその期待値は0、つまり引き分けとなるはずです。また、それは相手がどのような戦略をとった場合にもあてはまると思われます。つまり、最適戦略をとっているプレイヤーは、 戦略の優劣によって相手を出し抜くことは出来ないのです。

また麻雀における最適戦略は確率的になるものと思われます。全く同じ状況が10回あったとして、7回はリーチして、3回はリーチしないのが正解、というような局面がありえます。当然それはランダムに選ぶ必要があるでしょう。

よく雑誌などに"何切る問題"があります。これは手牌と場の状況が与えられて、何を切るのが最も良いかを答える形式になっています。しかし、これは答え方自体がおかしいということになってきます。

62%の確率で8萬、38%の確率で3筒を切るのが正解。

と、いうようなことになるわけです。

よくある誤解として、デジタル派の人は同じ状況では同じ牌を切るべきだ、というのがありますが、これは間違いということです。

ただ実際には、ほとんどの場面で得点期待値が最大になる牌を切るのが正解ではあります。

 


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