デジタルとロジカル
デジタルとは
日本語でデジタルと言えば、離散的なとか、数字のとかいう意味です。
ところがこのデジタルという言葉、麻雀の世界では実におかしな使われ方をされています。
一般にデジタル麻雀と言えば、オカルト的な考え方を排除した理にかなった打ち方のことを言います。つまり、
オカルト ⇔ デジタル
という図式です。
オカルトというのは、
神秘的な、不思議な、超自然的な、
といったような意味の言葉なので、本来であればこれの反対語としてデジタルという言葉を使うのは非常に不自然です。おそらく、デジタルという言葉のイメージが反オカルト的だという事で誰かが使い始めたのでしょうが、運悪くそれが定着してしまったようです。
言葉なんて所詮はそんなもので、みんながそういった意味で使い始めたら、そのうちそれが正しい意味になってしまいます。
例えばケータイという言葉。元々はもちろん携帯するという意味なのですが、今では携帯電話という意味でも使われています。
もちろん、昔の辞書で携帯という項目を引いても、「電話の事」などという意味はのっていません。しかし、日本人のほとんどがケータイ、ケータイと言いだしたら、これはもう辞書の方が合わせるしかありません。最近では、携帯という言葉の意味として、電話というのが加わるという事態になっています。
デジタル麻雀という言葉がそうならないことを祈っています。
ロジカル
デジタルという言葉、一般的には使われているのですが、それを受け入れるのにはかなりの抵抗があります。そこでこのサイトでは、ロジカルという言葉を使うことにします。
ロジカル(logical)とは、
論理的な、筋の通った、
というような意味の言葉です。反オカルトという意味ではこちらの方がしっくりと来ると思います。
ただ、理系人間の私にとっては、ロジカルに物を考えるというのは至極当たり前のことで、理論というものはすべてロジカルであるべきだと考えています。したがって、わざわざロジカル理論とか、ロジカル麻雀とか、そういう言い方はあまりしません。もちろん、ロジカルでない考え方を区別する必要はありますので、オカルトはオカルトと言う必要があります。つまり私の中では、
麻雀理論 ⇔ オカルト
という図式です。オカルトは間違っても理論ではありません。オカルト理論というのは、白い黒猫、と言うようなものです。
アナログ
デジタルという言葉の反対語はアナログですが、麻雀理論の話の中でこのアナログという言葉が出てくるとまたややこしくなります。上で述べたように、デジタル=反オカルトなので、デジタルの反対であるアナログはオカルトではないかという事です。しかしこれは誤解で、オカルトでないアナログ的な理論というものも存在します。混同しないようにしましょう。
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