牌効率とは
牌効率の定義
麻雀をやっている人であれば、牌効率とか牌理とかいう言葉はおそらく聞いたことがあると思います。
牌効率的にはこっちを切った方がいいね
とか
彼は牌効率がなってないよね
とかいった使われ方をします。
しかし、あらためてどういう意味なのかを考えてみると、意外と定義が難しい言葉です。大部分の人は細かい意味は考えずに、なんとなく感覚で使っているのかもしれません。
それでは話が前に進まないので、まず牌効率という言葉の定義をしておきます。
このサイトでは
牌効率が良い ≡ 得点期待値が高い
とします。
ある手牌があった場合に、その局で得られる得点の期待値を最大にするような打ち方を、牌効率が良い(牌理にかなった)打ち方と呼びます。放銃することによる失点や、流れたときのノーテン罰符については考慮に入れません。また一人麻雀においては、チーやポンは考えず、面前でツモ上がる可能性だけを考えます。
牌効率の誤解
一見するとこれは自明な定義のようにも見えますが、そんなこともありません。牌効率という言葉はいろいろな意味で使われています。
よくある他の定義としては、「最も高い確率で聴牌(あるいは和了)することができるような打ち方」というものです。
例えば、
             ドラ
という手牌から何を切るか?
という問題があったとします。これに対して、
4種 15牌
4種 15牌
8種 27牌
5種 17牌
5種 17牌
5種 16牌
5種 16牌
という感じで聴牌に必要な牌の残り枚数を数えて、牌効率的には 七萬切りが正解、と言ったりします。
しかしこれは、聴牌する可能性が一番高い打牌であり、期待値を最大化することとは異なります。
このサイトではこういうのは牌効率とは言いません。確率で比べるよりも、得点期待値を算出し、それが最大になるような牌を選ぶ方が理にかなっているからです。
例えばこの手牌の場合であれば、雀頭を固定することにして五萬か六萬を外していった方が期待値は高いです。単純に有効牌の枚数を数えるだけでは、牌効率について語ることは出来ないのです。
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