一般手の向聴数
さて、最後に一般手の向聴数ですが、これがちょっとやっかいです。
基本的な求め方としては、面子と面子候補の数を数えて、次の式で計算します。
向聴数 = 8 − 面子の数×2 − 面子候補の数
ここで面子とは、完成した面子のことを指していて、つまり順子と刻子、槓子の三つです。これらは鳴いたものであっても構いません。面子候補とは、あと一枚で面子になるもののことで、つまり対子と搭子です。
基本的にはこれだけなのですが、注意すべき点がふたつほどあります。
ひとつは、面子と面子候補の数が合わせて4つ以下である必要があるということです。
例えばこの手牌ですが、完成面子が2つ、面子候補が4つなので、上の式で計算すると、
8−2×2−4=0
となってしまいますが、実際には面子候補のうち2つは使うことが出来ません。いわゆる面子過多という状態です。
このような場合には、面子と面子候補の数の合計を4にするために、面子候補を2つと数える必要があります。これで計算すると、
8−2×2−2=2
となり、2向聴であることが分かります。
もうひとつの注意点は雀頭についてです。
上で使った牌以外で雀頭が取れる場合には向聴数から1を引きます。例えば、
という手牌の場合、
8−2×2−2=2
という式は同じなのですが、八索が雀頭として使えるため、1向聴になります。
ここまでが基本的な向聴数の求め方なのですが、これをコンピュータに実装しようとした場合、もう少し考えることがあります。
それは面子と面子候補の数え上げ方です。
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