麻雀王
麻雀王―勝てない麻雀とはサヨナラだ!
概要
この本は、オカルト系麻雀入門書です。
一章のはじめの方で、ツキを味方に、みたいなオカルトチックな話が始まったときには読むのをやめようかと思いましたが、せっかく買った本なので一応最後まで読んでみました。
すると、そこ以外のところはそれほどオカルトでもなく、いわゆる普通の麻雀入門書になっています。
変わっているところと言えば、本文とは関係のない麻雀クイズがいきなり出題されるところと、片山まさゆき氏の気の利いた挿絵が見られるところです。
麻雀初心者の人にとっては、それほど悪い入門書でもないでしょう。
感想
文章はとてもこなれていて非常に読みやすいです。この点は他の麻雀本作者も見習って欲しいところ。いくら麻雀の本だといっても、最低限ちゃんと言いたいことが伝わる文章力は必要です。
内容的にはいたってスタンダードな麻雀の入門書となっています。
どれもどこかで見たことのあるような内容で、わざわざ本を出すまでもないと思うのですが、それを読みやすくまとめ直したという意味では価値がないこともないと言えるでしょう。
まあ本当のところは、なるべく手間をかけずにそこそこ売れる本を作ろうと思ったら、こういった無難な本が出来あがったということなのでしょう。
そういうことで、全体的には悪くない入門書なのですが、オカルトについては非常に残念です。
無難な内容に終始しておけばいいのに、何故かツキについての記述だけはオカルトが入っています。これはまったくもって謎です。
これを書いた人が心の底からオカルトを信じているのでしょうか?
それとも、麻雀入門書にはオカルト的な考え方を書いておいた方が無難なんでしょうか?
よくわかりません。
著者
監修:近代麻雀編集部
その他の著書
イラスト:片山まさゆき氏
その他の著書
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