あらの(一人)麻雀研究所

ルールなど

概要、一人麻雀練習機とは

一人麻雀練習機とは、麻雀における期待値計算を行うために開発されたWindows用のフリーソフトです。こちらのサイトにおいて配布が行われています。このソフトの概要に関しては一人麻雀練習機とはのページなどをご覧下さい。

一人麻雀練習機には、一人で牌効率の練習をする機能の他に、コンピュータによってシミュレーションを行う機能が備わっています。私が実装した一定のアルゴリズムに従ってコンピュータに一人麻雀を打たせ、その結果を解析することが出来るのです。ここではそのシミュレーション結果を解析した結果について紹介したいと思います。

 

目的

シミュレーション結果の解析を行う目的は、一人麻雀における様々な情報を統計的に知ることにあります。

麻雀というゲームは非常に複雑です。たとえ他家の情報を一切無視したとしても、解析的に答えの得られる事柄は非常に限られています。

例えば、一人麻雀を完璧に打った場合の面前得点期待値は何点になるのでしょうか?この質問に対して解析的な解答を与えることは非常に困難と言わざるをえません。

コンピュータによるシミュレーションを行う目的は、そういった解析解が得られない問題について、精度の高い近似解を得ることにあります。また、どんな役を何回上がったとか、平均して和了点は何点だったか、とかいうような統計的な情報は、四人麻雀の期待値計算を行うための参考資料として用いることが出来ます。

 

ルール

一人麻雀練習機のルールについては、ソフトウェアのマニュアルに準じます。ここではマニュアルに記載されていないコンピュータシミュレーションのアルゴリズムについて説明します。なお、シミュレーションに用いた一人麻雀練習機のバージョンは1.31です。

今回用いたアルゴリズムでは、手牌の向聴数によって処理を振り分けていますので、それにしたがって説明します。

 

聴牌の場合

聴牌している状況では、精密な期待値計算に基いて捨て牌を選択します。手牌中のすべての牌について、その牌を捨てたときの期待値を算出し、それが最大になるような牌を捨てます。したがって、状況によっては一向聴に戻すこともありえます。また、聴牌を維持する場合には必ずリーチをかけるようにしています。

 

一向聴の場合

一向聴の場合にも期待値計算に基いて計算しますが、二向聴に戻すような牌は捨て牌候補としません。つまり、向聴数を悪化させない範囲で、期待値が最大になる捨て牌を選択します。

 

二向聴以上の場合

二向聴以上の場合には期待値を計算しません。単純に受け入れが最も広くなるように捨て牌を選択します。受け入れ枚数が同じになる捨て牌候補が複数ある場合には、字牌を優先的に処理します。数牌については、単純に両端から順番に捨てるようになっています。ただし、ドラに関しては孤立している場合でも残すようにしています。

 


Copyright 2006-2019  あらの(一人)麻雀研究所

All rights reserved.   あら ( ara999 あっと gmail.com )