あらの(一人)麻雀研究所

麻雀上達法

麻雀が強いとは

麻雀必勝法のページで、麻雀には必勝法がないという話を書きました。

いくらうまい人であっても、情報が不完全である以上、必ず勝てるような方法は存在しないのです。しかし経験的には強い人というのは確かにいますし、プロ雀士と 呼ばれる人達も存在しています。

この麻雀の強い弱いというのは何に起因するのでしょうか?
逆に言えば、何を勉強すれば麻雀が強くなるのでしょうか?

それは牌効率です。

麻雀は自分の手牌を材料に対戦相手との駆け引きを行うことによって成り立つゲームです。 そして、最適戦略をとろうとする以上、駆け引きによって相手を出し抜くことは不可能なのです。そうであるならば、自分の手牌の得点期待値を最大化することが、麻雀の上達において最も重要な要素であるはずです。

じゃんけん では、誰でもグー、チョキ、パーの中のどれかの手を出すことが出来ます。しかし麻雀においては、牌効率が違えば対等な条件で駆け引きをすることが出来ないのです。なぜ一人麻雀か?2のページに書いたように、麻雀を借り物競争に例えた場合、牌効率は走る速さに相当します。相手と同じ速さで走ることが出来て、はじめて駆け引きをする意味がうまれるのです。

 

牌効率の重要性

私の考えでは、麻雀の実力の8割以上は牌効率によって決まります。もちろんこれは精度の高い数字ではなく、競馬で馬7分人3分とか言うのと同じようなものですが、多くの人の認識よりは牌効率の重要性はずっと高いと思っています。

逆にそれ以外の要素技術については、相対的に重要ではありません。もちろん、点差を考慮したり、押し引きを考えたりすることは必要なのですが、少なくともある程度の牌効率技術を身に付けてからの話です。

多くの人が牌効率よりも駆け引きを重視する傾向にあるのは、麻雀というゲームにおける偶然性の大きさに原因があるのだと思います。

例えば、オーラスでリーチに対してハネマンを振り込んで逆転されたとします。多くの人は、勝負に行ったことを後悔するでしょうし、自分の戦略が間違っていたと反省するでしょう。 ところが、それは単なる偶然であり、たいした問題ではないことが多いのです。期待値計算に基づいて十分に採算があうという判断で勝負したのであれば、こういう振込みはまったく問題ではありません。

しかし、このようなオーラスでの運の良し悪しは勝敗に直接影響を与えるため、ほとんどの場合強い印象が残ります。その印象が大きいことが原因で、本質的な牌効率については必要以上に軽視されているということだと思います。

長い目で見ればこのような運の良し悪しは平均化されます。永久に運の良い人などいないのです。長期的に見た場合には、勝率や平均順位に影響を与える一番重要な要素は牌効率なのです。したがって、真面目に麻雀が上手くなりたい人は、牌効率をきちんと身に付けることが 何よりも重要です。

 

麻雀における駆け引き

ちなみに、駆け引きによって有利になるということももちろんあります。それは対戦相手が最適でない戦略をとっている場合です。このような場合には、相手の弱点を利用することによって、自分に有利な戦略をとれる可能性があります。

じゃんけんの例でいえば、相手がグーを出す確率が高いことを予測してパーを多く出すようなものです。当然自分の戦略は最適戦略ではなくなるため、逆に不利になる可能性も出てきます。

つまり、駆け引きが上手い人というのは、相手の戦略が最適ではないことを予測して、自分も最適ではない戦略をとっているのだと言えます。もちろんこれも麻雀の技術のひとつであり、麻雀の面白さがもっとも出るところだと思います。しかし対戦相手の戦略に依存する問題のため、理論的に解明することは非常に難しく、またそれほど重要ではないというのが私の意見です。

蛇足ですが、じゃんけんについては私は最適でない戦略をとっています。過去にじゃんけんをしたことがある人について、その人が最初に出した手を記憶しておき、 それをもとに自分の手を決めるのです。ひまな人はやってみると分かりますが、最初に出す手というのは想像以上に偏っています。人によっては90%以上の確率で同じものを出すのではないかと思います。

 


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