点数状況の把握 点数状況把握とは点数状況とは、自分と相手が点棒をどれだけ持っているか、ということです。麻雀の目的は、半荘終了時に相手よりも多くの点棒を集めることなので、現時点での状況を常に把握しておくというのは重要なことなのです。 昔はスコア表示をしてくれる全自動卓などありませんでしたので、誰がどんな手を和がったのかをチェックし、今誰が何点持っているのかということをがんばって計算していたものです。この作業はかなり大変で、なかなか100点棒のレベルまで把握しきれるものではありませんでした。 今では麻雀卓にそういう機能が付いていますので、ボタンを押しさえすれば点数を教えてくれますし、親切に引き算までやってくれます。また、ネット麻雀やゲーム麻雀では、最初から画面に表示してくれています。 したがって現在の状況では、自分で点数状況を把握する技術というのは、ほとんど無用のものになったと言えます。役立つとすれば、たまに友達の家や旅先の旅館などで手積みで打つときくらいなものです。
点数状況把握の重要性なぜ点数状況を把握するのが重要かというと、それは麻雀が順位を争うゲームだからです。純粋に素点を争うのであれば、他家がいくら持っていようが関係ないのですが、ウマ・オカというルールによって、順位争いをすることが必須になっている状況では、これを無視することは出来ません。 例えばウマが1・3で、最初の持ち点が25,000点だとすると、一位になるのと二位になるのとでは、実に40ポイントの開きがあります。点数にすれば役満に匹敵する数字なので、これを無視するなどというわけにはとてもいきません。 総合期待値計算2のページにも書きましたが、この点数状況把握の重要性はオーラスに近づくにつれて大きくなっていきます。オーラスでは100点の持ち点の違いが順位の違いに直結しますが、東一局ではそんなのは誤差の範囲内です。つまり、東場のうちは他家との点数差はほとんど考慮に入れる必要はなく、持ち点を少しでも増やすことだけを考えていればいいということです。 では、どの時点から点数状況を意識すればよいのかという話になりますが、これについては定量的な指標はいまのところありません。一般的に言われているように、オーラス開始時の時点でマンツモ圏内にいることを目指す、という指標くらいを頭に入れておけば大きな問題はないでしょう。 もちろん、親番が残っているのかということや、赤ドラがあるのか、一発・裏ドラはあるのか、といった事が影響してきますので、ルールや状況に応じて対応するが必要です。
ケーススタディ点数状況をもとにした判断の例をあげてみます。 オーラスでラスだとします。そして配牌をもらった時点で、次のように確率を推算したとしましょう。
さてどれを狙うのが得策なのでしょうか?期待値を計算してみると、
という結果になります。微妙ですが満貫を狙って順位をひとつでもあげるのが良さそうです。ちなみに1,000点の手を50%の確率であがれるとしても、0.5*1 = 0.5なので、これは得でないことが分かります。 |
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