あらの(一人)麻雀研究所

ここまでのまとめ

ここまで、自分が子で和了点が満貫という仮定のもとで、リーチをかけたときの期待値の差について調べてきました。その結果をまとめると以下の表のようになります。

 

リーチ 期待値の差
子2 子3 子1 子2 子3
× × × -800.00 1600.00 -400.00 -400.00
× × 69.01 948.24 34.51 -1051.76
× 62.43 588.35 -325.39 -325.39
× × -1303.52 800.00 251.76 251.76
× -427.92 436.81 102.54 -111.43
-209.44 292.66 -41.61 -41.61

 

左の三列は、自分以外の三人がすでにリーチをかけているかどうかを表しています。それぞれの場合について、自分(子1)がリーチをかけたときに、期待値がどのように変化するかを示したのが右側の四列です。

子1の列を見ると、すべての場合においてプラスの値になっているのが分かります。これはつまり、他家の状況がどのようになっていても、リーチをかけないよりはかけた方が期待値が高いということを意味します。

自分が面前で聴牌した場合、特別な状況でない限りはリーチをかけるのが正解であると言えそうです。

また、先行してリーチをかけている人数に注目すると、三人よりも二人、二人よりも一人、一人よりも0人が好ましいことが分かります。自分がリーチをかける場合、その前に誰もリーチをしていない方が有利だというのは、実戦での経験からも納得できる結論だと思います。

ここでの計算だけからは定量的な結論を出すことはできませんが、非常に大雑把な見積もりであれば可能です。先行してリーチをかけている人がいない状態を1とすると、一人いる場合は1/2、二人の場合は1/3、三人の場合は1/5くらいの期待値上昇が見込めるという結果です。

 

もちろん、ここでの計算結果をもとに、何でもリーチすれば良いというものではありません。

すでに述べた通り、

  • オーラスやラス前のように、局収支の最大化を目指すだけではダメな状況
  • 手変わりを待った方が面前得点期待値が大きくなる場合

などは当然ありますので、これらは別途考える必要があります。

また、鳴き仕掛けをしている人がいる場合や、ベタオリが難しいような状況についても適切な補正が必要になります。

ここでの計算結果は、あくまでもひとつの指針に過ぎないということに注意して下さい。

 

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