麻雀技術の分類
要素技術
さて、このサイトでは麻雀の技術について議論をしていくわけですが、そのためには、まず麻雀の技術を要素に分解する必要があります。
これをせずに戦術論を語ったところで、結局のところはケースバイケースです、という結論に辿り着くだけであり、よくある麻雀本のようになってしまいます。ロジカルに麻雀を研究するためには、まず問題を単純化し、個々の問題について分析を行うことで、分かることと分からないことを区別する必要があるのです。
麻雀技術の分類
もちろん要素技術に分類するとは言っても、排他的にすっぱりと分けることは出来ません。各技術の間には複雑な関連があり、完全に分解してしまうことなど不可能です。しかし、それでは議論が先に進まないため、このサイトでは次の五つに分けて考えたいと思います。
- 基礎的な技術
- 攻めの技術
- 守りの技術
- 読みの技術
- その他の技術
各要素技術について
基礎的な技術
基礎的な技術には、点数状況を把握したり、向聴数を数えたり、相手の捨て牌を見たりする技術が含まれます。麻雀を打つ基本的な技術であり、全般的な技術と言い換えてもいいでしょう。ほとんどは当たり前のことかも知れませんが、これらの基礎的な事をすべて完璧に実践出来る人はいません。例えば四人の持ち点や捨て牌の手出し
・ツモ切りをすべて把握するのは難しいことでしょう。
攻めの技術
攻めの技術には、牌効率や鳴き仕掛け、リーチなどの技術が含まれます。基本は期待値の計算であり、本サイトがもっとも力を入れている部分です。特に面前でのツモ和了のみを考慮した得点期待値の最大化は、数値的な解析がもっとも進んでいる分野です。
守りの技術
守りの技術には、オリ方や牌の絞り方などが含まれます。相手のツモ和了を防ぐことは難しいので、いかにして振り込まないかを考えることになります。麻雀が四人でやる競技である以上、常に勝負にいけるわけではなく、かなりの確率で逃げることが必要になります。当然のことながら、次の読みの技術も深く関連してきます。
読みの技術
読みの技術には、相手の当たり牌読み、山読み、向聴数読みなどが含まれます。場に見えている情報を基にして、見えていないものを推定する技術のことです。
用いることのできる情報が不完全なため、精度の高い推定を行う理論の構築は不可能ですが、一人麻雀の解析などから解明できることはいくらかあります。
その他の技術
上記の四つに含まれないものを、その他として分類します。相手との駆け引きの技術などが含まれます。
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