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何切る問題の意義

何切る問題とは

麻雀をやっている人であれば、何切る問題というものは見たことがあるでしょう。麻雀雑誌とか、新聞の将棋欄のとなりあたりとかに載っているあれです。手牌と状況が示され、回答者はどの牌を切るのが最も良いのかを答えます。出題者は、自分が最も得だと思う捨て牌を、コメントと共に正解として示すことになります。

ここでは、この何切る問題の有用性について考察を加えたいと思います。

詰め将棋、詰め碁との比較

似たような問題として、詰め将棋と詰め碁があります。複雑なゲームの一部分を抽出して、比較的単純な問題として解かせるという意味では、麻雀における何切る問題と同じと考えることができます。詰め将棋や詰め碁を解くことで、将棋や囲碁の実力を向上させることが出来ます。プロ棋士の中で詰め将棋や詰め碁を勉強した事がない人というのはおそらくいないでしょう。つまり将棋や囲碁で強くなるためには、詰め将棋や詰め碁は必須であると言えます。また、すでにプロの棋士として活躍している人でも、日常的な訓練の一環として詰め将棋や詰め碁を解く人は多いと言われています。

これに比べると、何切る問題というのはそれほど重要ではないように思います。何切る問題で勉強したことがない人でもプロになれるでしょうし、プロの人が毎日何切る問題を解いているとも思えません。

これは何故でしょうか?

一番大きな違いは、何切る問題においては明確な正解が存在しない、という事でしょう。もちろん出題者は正解を示しますが、すべての人がそれに納得できることはまずありません。例え麻雀の熟練者であっても、意見が分かれることが多々あります。将棋や囲碁においては何百年も前から優れた作品が生み出されており、問題集として蓄積されていますが、麻雀においてはそのようなものも存在しません。これも唯一の解が存在しないためであると考えられます。

もちろん麻雀は完全情報のゲームではないため、あらゆる場合を想定した解というものはそもそもありません。何らかの仮定や評価基準を定めた上で議論すべきものなのです。しかし、「どの牌を切るのかは状況による」という言い訳めいたコメントがまかり通っているのが現状です。

またもうひとつの違いとして、詰め碁、詰め将棋がゲームの最終盤の局面を取り出したものなのに対して、麻雀における何切る問題では比較的序盤の局面を取り出すという事があります。将棋や囲碁においては、最後の詰むか詰まないか、というところが面白い事が多いのですが、麻雀の場合では、ツモれるかツモれないか、という純粋に運だけの話になってしまうわけです。

何切る問題は必要か?

以上のように、将棋や囲碁における詰め将棋、詰め碁ほどには定着していない何切る問題ですが、まったく不要かといえばそんなことはありません。むしろ、麻雀の実力を磨くためには必要不可欠であると考えています。理由としては主に次の二つです。

ひとつは、面前得点期待値を最大化するためのセオリーを記述するための道具としての役割です。セオリーといえば、カンチャンにも両面にも出来るときには両面が得、といった形で表現するものなのですが、麻雀においては例外が多く、すべての場合分けは容易ではありません。そのようなとき、「状況による」と書く代わりに何切る問題を例としてあげることは有効です。

もうひとつは、反射神経の訓練のためです。面前得点期待値最大化の方法は、一人麻雀練習機を使えばある程度身に付けることが出来ます。しかし、それを実戦で活かせるかどうかは反射神経にかかってきます。実戦では、難しい局面であっても数秒のうちに正解を出すことが求められますが、これにはある程度の慣れが必要になってきます。そのための訓練方法として、何切る問題は有効だと思います。

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